愛知県内には3,308社の神社があります。
それ以外にも愛知県神社庁には所属していないものや地域でご奉仕をなさっている神社などもございます。
愛知県には旧令制国として尾張国と三河国とが含まれます。
尾張国の一宮は、一宮市に鎮座する真清田神社です。また、二宮(にのみや)は犬山市の大縣神社で、三宮(さんのみや)は名古屋市の熱田神宮となります。
三河国の一宮は豊川市に鎮座する砥鹿神社です。また、二宮は知立市の知立神社で、三宮は豊田市の猿投神社です。
古い民家の屋根の上、または軒下に小さな神社のような祠が迫り出すように据え付けられていることがあります。これが「屋根神さま」または単純に「神様」と呼ばれる名古屋地方独特の信仰です。祀られている神様は疫病除けの御神徳で知られる津島神社(天王さま)、火災避けを願った秋葉神社を中心に、熱田神宮、那古野神社、片山神社など。かつては毎月1日、15日と神社祭礼時にお供物を捧げ篝火を焚くなど、町内全体で世話をしていたとの事ですが、現在ではその慣習も廃れてしまいました。
尾張地方のお祭りで曳かれる車輪がついた台車形式のものを「山車(だし、やま)」神社によっては「車楽(だんじり)」とも称します。各地趣向をこらしたものが多く、豪華絢爛な装飾、名工による彫物、中にはからくり人形が搭載されたものもあるなど地方によって特徴は様々。その起源は京都祇園祭にあるとされ、愛知県内では津島神社や熱田神宮の形式が最も古く、その後は名古屋の東照宮祭の影響を受けた山車が広まりました。祭囃子や太鼓の音色も賑やかに、夜は幾つもの提灯のあかりゆらめく、まさに祭のハイライトともいえる存在ですが、本来は神様の依代(よりしろ)であり、巡行する神様を囃し御神威を奮い起こす神事の一部として、現在も氏子崇敬者の手によって大切に受け継がれています。