愛知県神社庁


お正月のお神札について

正月は日本人にとりまして最も身近な年中行事の一つです。新年を迎えるに当り、新しいお神札を取替えることにより、家内安全と繁栄、そして、尚一層のご利益を頂くためです。

各ご家庭でお祀りいただくお札には、①伊勢の神宮のお神札である神宮大麻、②氏神様うじがみさま、③崇敬する神社のお神札、をお祀りしますが、神札にはお祀りする順番があります。
たとえば三社造の立派な神棚かみだなの場合では、中央に私たちの総氏神様うじがみさまである伊勢神宮の神宮大麻を、向かって右には氏神様うじがみさまうじがみさまのお神札を、向かって左には崇敬している神社の御神札を納めます。
また、一社造の神棚かみだなの場合には、神宮大麻を一番手前に、その後ろに氏神様うじがみさま、その後ろに崇敬する神社のお神札を重ねて納めます。
各地の神社にお参りした際にいただいたお神札は、崇敬神社のお神札の後ろに重ねておまつりします。お神札の数が増えて、宮形に納めることができなくなったときは、宮形の横に丁寧に並べておまつりしましょう。

 

一年間お祀りしたお神札は、年末に神社古神札納め所に納め、新しいお神札をいただきお正月をお迎えします。
お札は新しい年が来るまでに、古いお札から新しいお札に取り替えて新年を迎えます。
尚、正月飾りなどと同様に、28日迄に取り替えるのが一般的です。29日は二重苦に、31日は一夜飾りとして嫌われます。

日本の行事 お正月編

初詣 1月1日〜 

新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、各神社における初詣の方法が例年と異なることが予想されます。神社が呼びかけている参拝方法をよく確認し、感染症対策をしっかりとして新年のお参りをしましょう。

小正月(松納め/どんと焼き) 1月15日頃 

「松納め」は、歳神様をお招きするために飾った門松を取り外す行事です。
「どんと焼き」はお正月飾りや書き初めなどを燃やして歳神様が煙と共に空へ帰っていくのをお見送りし、無病息災や五穀豊穣などを祈願する行事です。
また、どんと焼きの火や煙に当たることで、その一年を無事に過ごせるとも言われています。

鏡開き 1月11日 

「鏡開き」は、歳神様にお供えしていた鏡餅を食べる行事です。
鏡餅を割り、それを食べることで一年の無病息災を祈ります。
愛知県では、もち菜雑煮(すまし汁)として頂く風習があります。
みそをつけてはならない(しくじらない)、名(菜)を上げ名を残す、白い餅を”城”と見立て、城は焼いてはならぬ、と餅を煮る、など武家の風習を感じさせる縁起が残っていると言われています。

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