月踏歌神事・歩射神事【熱田神宮】
日時:1月15日 午前10時(奉告の儀)/午後1時(歩射の儀)
豊年と除災とを祈る神事で、午後1時より神楽殿前庭で斎行しております。俗に「御的(おまとう)」ともいわれ、大勢の拝観者がおとずれます。
初立・中立・後立の各2人の射手(神職)が矢を2本ずつ、各3回、計36本を奉射します。
最後の矢が射られたと同時に拝観者が一斉に大的を目指して押しかけ、これを奪い合いますが、特に大的の千木(ちぎ:大的に付した木片)は古くより魔除けの信仰があり、的の細片までも得ようと人々の争うさまは壮観です。
はだか祭り【尾張大國霊神社】
日時:旧暦1月13日(2月上旬)
「国府宮のはだか祭」として知られるこの祭は、祈祷と神籖によって選ばれた一人の儺負人(神男)を巡って、裸男達による肉弾相打つ壮絶な揉み合いを繰り広げるものです。これは、神男に触れれば厄落としができるとの信仰からです。又、当日は早朝から厄除けの御祈祷を受ける人と、御守りの「なおいぎれ」等を受ける人で雑踏し、午後には裸男の集団が、裸になれない老若男女が厄除けの祈願を込めた布を結び付けた「なおい笹」を捧げて威勢よく拝殿へ駆け込んでいく姿が見られます。
鳥羽の火祭り【鳥羽神明社】
日時:2月第2日曜日
竹と茅で作った高さ5mの「すずみ」に火がつけられ、「福地」と「乾地」のふたつの地区に分かれた、神男と古いのぼりで作った衣装を纏った奉仕者たちが燃え上がる炎の中に勇敢に飛び込み、神木と十二縄を競って取り出し神殿に供えます。 「すずみ」の燃え具合と「福地」「乾地」の勝敗によって、その年の天候・豊凶を占います。
天下祭【松平東照宮】
日時:2月第2土曜・日曜
「天下祭[通称:てんかさい]は江戸時代から続いた由緒ある祭りを再現しようと、1988年に復活。天下泰平を祈願した松平家初代「親氏公」の偉業をたたえる祭りで、裸の厄男たちの「練り込み」と「玉競り」が見ものです。家康公の産湯の井戸の水で清めた水玉(木製の玉)に願いを込めて触れることで、祈願成就ができるといわれ、この水玉を求めて激しく競い合います。
鬼祭【安久美神戸神明社】
日時:2月10日・11日
鬼祭は、平安から鎌倉時代に流行した田楽に日本建国の神話を取り入れて神事としたもので、古式を崩さずに伝えられていることから国の重要無形民俗文化財として指定されております。
祭礼は二日間に亘り、氏子14町会によって神楽・田楽・歩射・卜占・御神幸など様々な行事が行われますが、ことに知られるのが「天狗と赤鬼のからかい」です。荒ぶる神である赤鬼と武神天狗が双方秘術を尽くして闘い、やがて敗れた赤鬼が償いにタンキリ飴と白い粉(小麦粉)をまきながら境外へ飛び去ります。この粉を浴び、飴を食べると厄除となり夏病みせぬと古来言い伝えられます。
豊年祭【大縣神社】
日時:毎年3月15日以前の日曜日
五穀豊穣と国家安泰を祈願する祭で、尾張に春を呼ぶお祭として有名です。毎年3月15日以前の日曜日に斎行され、素朴な精神を受け継いだ氏子等が豊年を祈る祭であり、当日は数十万の善男善女で賑わいを呈します。
豊年祭【田縣神社】
日時:3月15日
五穀豊穣、子孫繁栄の願いを込め、毎年木曽檜から作られる巨大な男性のシンボル「大男茎形」を地元出身の厄男たちが御輿に担いで田縣神社へ奉納します。小牧市無形民俗文化財にも指定されており地元民のみならず日本全国、また海外からの観光客も多く訪れる、まさに愛知を代表する珍祭です。