愛知県神社庁

お神札をまつろう

 山、川、草木、動物にいたるまで、すべてに神様が宿るというのが、日本人の古くからの考え方です。
その中心として変わらないのが、太陽神「 天照大神 あまてらすおおみかみ 」。伊勢神宮の神様です。皇室のご先祖さまでもあります。
そのお 神札 ふだ が「 神宮大麻 しんぐうたいま 」。日本を守る神様を、ご家庭内でもお祭りください。それは、清々しくて、あたたかい、伊勢の神様の“おすそわけ”。
時代が変わっても、ずっと変わらない。日本人の心のふるさとです。

昔から日本人は、生活に欠かすことのできない、大切な場所に神さまをおまつりしてきました。家の中でおまつりするために設けられたのが神棚です。棚におまつりすることは、神聖で尊いものを他から区別するという意味があります。

家の門口や台所などにお神札ふだを飾り、かまど荒神こうじんさまには荒神棚をしつらえ、井戸には水神みずがみさまを、季節の節目に家に訪れる年神さまやお盆さま(祖先の霊)には臨時の棚を設けておまつりし、神さまの存在を家族と同じように感じてきました。そして日々のおまつりを通して、神さまの恵みに感謝するこころを養うとともに、優しさや思いやりの心を育んできました。

神棚かみだなまつり

日本では古くから、お正月にお迎えする歳神さまをはじめ、台所には竈神さま、井戸には井戸神さまなど、さまざまな神さまをおまつりし、日々の暮らしをささえて下さる神々の恵みに感謝してきましたが、近世以降は、伊勢の神宮のお神札ふだ(神宮大麻)と氏神さまのお神札ふだ、また特別に崇敬している神社があれば、それらのお神札ふだを神棚等を設け、おまつりすることが一般的となりました。

先祖まつり

「先祖まつり」はその家の代々のご先祖様を神道の形式(神式)でおまつりするもので、それは御霊舎で行います。
※先祖まつりについては→こちらで詳しく説明しています。




〜平穏な生活と開運を導く〜  神棚かみだな生活のススメ

◆銀行の融資担当者の多くが、融資するかどうかを決めるポイントの1つに、会社に神棚かみだながあるかどうかを挙げている。

◆当社の採用の基準に「目に見えないものを大切にする人」があります。先祖を大切にして、神仏を大切にする社員が多いのも特徴です。

◆まだまだ歴史の浅いわが社ですが、神棚かみだなを祀って以来、特に年配のお客様の、私やわが社を見る目が違ってきたような気がします。

「なぜ儲かる会社には神棚かみだながあるのか」窪寺信浩 著 あさ出版

神棚 かみだな がないと不幸になるとはまったく思いませんが、規則正しい生活を送るための手助けにはなっていますね。

◆最初は深く考えず、ただ商売繁盛を願って造った 神棚 かみだな でした。でも 神棚 かみだな があると神様から見られているような気がして、ふと、今の自分を振り返ったり、生活態度を反省したりすることがあるんです。

◆自分の状況を受け入れて発想の転換をするなんていうことは、以前の私には考えられませんでした。毎朝の 神棚 かみだな まいりの習慣のおかげで、気持ちを切り替えられるようになったから、病気になったときにも前向きに受け入れられたんでしょうね。

「心がやすらぐ神棚かみだなスタイル」阿部慎也 監修 
長崎祐子+ 神棚かみだな生活研究会 編著 プレジデント社

神棚かみだなに関する書籍は⇒神社・神道専門書店「BOOKS鎮守の杜」
http://books.jinja.co.jp/index.html

新しい年は、新しいおふだから 神宮大麻と氏神様うじがみさま神棚かみだな生活

〜宗派を超えた太陽の女神〜  伊勢神宮と日本人

空海(弘法大師)は、天長年間(830頃)伊勢神宮へ参拝し、大般若経600巻を書写する修行を行なったと伝えられています。
※神宮寺(三重県鈴鹿市)寺伝より

法然上人43歳の春、浄土宗を開宗した年(1175年)に、念仏が広く伝わることを願って伊勢神宮に参籠しました。

重源ちょうげんは、文治2年(1186)源平の争乱で焼失した東大寺大仏殿の復興を祈願するため、大規模な伊勢参宮を行いました。
※重源…浄土宗の僧侶。東大寺再興のための責任者である大勧進職に就く。

日蓮は、故郷で開宗の宣言をすることを決意し、帰郷の途中に伊勢神宮へ詣で、「われ日本の柱とならん。われ日本の眼目とならん。われ日本の大船とならん」と立教開宗の三大誓願を天照大神に奏上しました。

ディスニーランドを日本に建築する時、果たして日本で通用かするかどうかを、特に日本におけるリピーターの推移という観点で調査しました。その時の調査対象となったのが伊勢神宮でした。

〜感動の声は世界から〜  伊勢神宮と世界の著名人

ヨハネ・パウロ2世

「ここかしこ比類のない美しさ、目に見えるあらゆるものに隠された神の現存をあらわす美しさで際立っている皆さんの国への私の訪問(中略)私は皆さんの宗統によって培われた親切、善良、思慮深さ、優しさ、勇気などの諸徳に、神の霊が結んだ実を認めるものです。」

(1981年2月訪日時)

アインシュタイン

「「近代日本の発展ほど世界を驚かせたものはない。一系の天皇を戴いていることが、今日の日本をあらしめたのである。私はこのような尊い国が世界に1ヶ所ぐらいはなくてはならないと考えていた。(中略)世界の文化はアジアに始まってアジアに帰る。それはアジアの高峰・日本に立ち戻らねばならない。我等は神に感謝する。天が我等人類に日本という尊い国を造っておいてくれたことを。」

(1923年11月来日時)

ジョン・レノン

「私は従姉の小野洋子―オノ・ヨーコを通じて、ジョンと親しかった。
私はジョンが1971年に発表した『イマジン』は、神道の世界を歌っているに違いないと思った。そして、そうジョンにいった。
ジョンとヨーコは靖国神社と伊勢神宮を参拝している。その時の写真もある。
このころのジョンは、まだ長髪だった。

『ジョン・レノンはなぜ神道に惹かれたのか』
加瀬英明(オノ・ヨーコの従兄)祥伝社新書

ダライ・ラマ法王

「神宮の平和的な環境が美しく素晴らしい。そしてこの自然を維持していることに驚きと共に感動しました。

(2003年11月伊勢神宮参拝時)

今年伊勢神宮はご鎮座2026年
崇神天皇6年(紀元前92年)大和国を疫病が襲います。これを憂い、天照大神をよりふさわしい場所にお鎮まりいただくようにと、鎮座地を探す旅に出られました。

84年もの探索の後、垂仁天皇25年(紀元前5年)現在の伊勢市に社殿を建て鎮座されました。

お神札を知ろう

「神宮大麻」は「お伊勢さん」「お祓いさん」などとも呼ばれ、「天照皇大神宮」の神号に神璽(神宮のおしるし)が押されたもので、氏神さまを通じて各家庭に頒布されます。伊勢の神宮の神さまである天照大御神のおちからを宿し、私たちにより大きな恵を与えてくださるお神札ふだ を特に「神宮大麻」と称しています。 

神宮大麻…伊勢神宮のお神札。日本全国にたくさんある神社の中で、特別な神社として敬われています。
氏神様うじがみさま…氏神さまとは、ご自身がお住いの地域の神社(氏神神社)のことです。また、この神社の鎮座する周辺の一定地域に居住する方を氏子うじこと呼びます。詳しくお調べになりたい方は、各県の神社庁までお問合せください。
崇敬神社…氏神神社以外で、個人の特別な信仰等により崇敬される神社を崇敬神社いい、こうした神社を信仰する方を崇敬者と呼びます。

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